たまたま、Amazon Prime Readingで無料だったので、岡田斗司夫さんの人生の取り扱い説明書と、人生の法則、という本を読んでみた。
どちらも、同じようなことが書いてあって、人間を4タイプに分けていて、それぞれどういう性格というか特性などを持っているのかというのを説明している。
また、それ以上に踏み込んだ、まぁ、総合的なことも書いてあるのだけど、僕はあまりそこには興味がなくて、自分がどのタイプで、そのタイプはどういう傾向があるのか、というのが一番知りたかった。
結論としては、読んでとても良かった。
そんなに突飛とした分類ではなく、心理学でもよくあるような、結構王道の分類のように感じた。
僕は、多分、というか、明らかに「法則型」「学者」タイプだと思った。
最初に読んだ人生の取り扱い説明書を読んだときは、学者タイプと職人タイプで少しどっちなのか迷ったというか分からなかったが、人生の法則を読むと明らかにこれは法則型、すなわち学者タイプだということが分かったので分からない人は二冊とも読むといいかもしれない。
自分のトリセツが分かる、というのはそれ自体とても面白いのだが、僕が一番感動したのは、人生の法則の中で、法則型は情熱とかないし、人生の目的?意味?だったかな?そういうのもない、とはっきり書かれていたことだ。
なーんだ、タイプによって違うだけなんだ。僕が長年悩んでいたことが一瞬で氷解した瞬間だった。
これでもう、人生の意味は何か?とか、熱い情熱ややりがいを持てる仕事は何かとか悩まなくて済む。
僕には元々そういうものはないのだ。
ああ、良かった。本当に良かった。
ただ、淡々と、人から見たら熱のないつまらなそうな人生を歩んでいけばいいということだ。実際、そのようなことが人生の法則に書いてあった。
しかし、だからといって僕のタイプの人生が幸せでないかというとそんなことはないのだ。僕は僕自身のタイプに合ったやり方で生きればそれで十分なのだ。
僕は今まで勘違いをしていた。「誰でも」どこかに輝かしい人生の意味なり目的なりがあり、毎日が充実したやりがいのある仕事や人生があると思っていて、それが見つけられないのが問題だと思っていた。
だが、僕は実は僕自身で良かったのだ。そのままで良かったのだ。むしろ、そのままを生きることが僕の充実であり、幸せであったのだ。生きる意味であったのだ。
49歳にもなってようやくこの境地にたどり着いた。岡田さんおかげであり、これまた本を読んでいたおかげでもある。
本だけは、読書だけは、20代からずっと僕の活動の中心であり続けたし、今までにも色々僕を救ってきた。
今回のことで改めて、やっぱり読書はすごいなぁと思った。
最近、実は読書にも少し失望というか、興味が薄れていて、たった一つの僕の趣味と言うにはあまりに重要なものを失うと僕は一体何を頼りに生きていけばいいのかと思っていたが失わなくて本当に良かった。
まぁ、実際、たぶんそういうことは起こっていなかったと思われるけど。本当に、これまでずっと、息を吸うように読書をしてきた自分がいる。
これもまた、僕自身、僕のそのままであるのだろう。