本読みライフ

読書ブログをやろうと思って気づいたら迷走している。

僕の夜のこと(その1)

前に、phaさんの「夜のこと」という本を読んだ。

小説のような、エッセイのような本だったが、何より僕が驚いたのが、phaさんってこんなにモテるんだ、でした。

 

失礼。

 

でも、多分僕の100倍とは言わないまでも、10倍か20倍はモテてるような気がする。ここに書いてあることがすべてではないだろうしね。

 

自慢じゃないが、僕はもう47歳になろうかというのに、実にモテない人生を送ってきました。太宰治の人間失格じゃないっちゅうねん。恥の多い人生やねん。

 

もとい、つい興奮して大阪出身でもないのに関西弁を使ってしまった。

夜のこと

夜のこと

  • 作者:pha
  • 扶桑社
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僕は多分かなり変わった人間だったと思います。

今考えると、地元から遠く離れた大学に合格し、一人暮らしをしていたというのに、彼女は当然一人もできず、よく考えたら一人暮らしなんだからデリヘルでも何でも部屋に呼び放題なのに風俗も利用したことがありませんでした。

 

どころか、TSUTAYAでバイトしていたにもかかわらず、AVの一本も借りたことがありませんでした。同僚はアルバイト割引で結構借りてました。

 

当時僕がやっていた唯一エロいことと言えば、アダルトビデオなんかではなく、普通の映画のエロいシーン、たとえばジュリエット・ビノシュの「ダメージ」などのセックスシーンなどでオナニーするくらいでした。

 

後は今となっては笑える話ですが、1996年に初めてインターネットにつないだ僕は、そこに無修正の女性の性器(ヴァギナ)の画像などがあることに驚愕したのでした。

 

あ、ちなみに「ヴァギナ、ヴァジャイナ」の厳密な意味は「膣」です。というような実に興味深いことなどが次の本に書いてありました。一読をお勧めします。

まぁ、それはさておき、そんな20代を送った僕はいつの間にかあっという間に童貞のまま30代に突入しようとしていました。もちろん素人童貞とかではなく正真正銘の童貞です。

 

さすがにこれはまずい、と30歳の僕は思いました。このまま死んだら死にきれん。

 

 

男性には誰しもそんな思いがあるのではないでしょうか。唐突ですが童貞のまま特攻隊で散っていった若い命のことが偲ばれます。

 

しかし、30歳になっても、僕は相変わらず風俗店に行くなどという考えはみじんもありませんでした。なんだかああいう呼び込みみたいな世界が本当にいやだったのです。

 

そんな僕に千載一遇のチャンスが訪れます。とある試験のため、出張じゃありませんがホテルに一泊して他県に行くことになったのです。

 

時は2005年、まだスマホはなくガラケーでした。泊まったビジネスホテルの一室でデリヘルを検索し、僕は呼びました。

 

かわいい子を、とリクエストしたにもかかわらず、現れたのは自分より年上かと思われるようないかにも人気のなさそうな女性でした。

 

チェンジ、とも言えず、僕はその女性のなすがままに従いました。ズボンを下ろされ、ブロウジョブをされたのです。不本意だったのでなかなか行けず、かなり頑張った末にようやく射精しました。

 

これが僕の脱童貞です。って、ブロウジョブは正確には脱童貞じゃないだろ!

 

それから3年続けてその試験を受けに一泊ホテルに泊まったのですが、どうしてもデリヘル嬢は二人しか思い出せません。もしかしたら一回は誰も呼ばなかったのかも知れません。

 

二人目のデリヘル嬢は、まぁ、そこそこ若く、美人?とまで言えるかはわかりませんが明らかに許容範囲内でした。

 

僕はキスをしたことがなかったのでその子にキスを所望したのですが、その子がいきなり舌を絡ませてこようとして僕の歯をこじ開けそうになったので必死で食い止めました。

 

まさかディープキスをするなどとは思っていなかったのです。30歳も過ぎて、まるで中学生か何かのようですね。

 

その子は「素股をしてみる?」と言ってそれで僕はあっけなく射精してしまいました。

 

これがいわば僕の30歳デリヘル事件、と後に呼ばれることになる出来事です。そして誰が予想したでしょう。僕が本当に童貞を卒業することになるのが37歳だと言うことを…。

 

続く。